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経理/ERPシステム概要

(2014年10月9日の発行記事です)
「意思決定の迅速化」や「コンプライアンス対応」、「決算の早期化」などが動機となり、企業はERPシステム(Enterprise Resource Planning System; 総合基幹業務支援システム)の導入を考えます。

今回の号では、8月と9月にニューヨーク・ロサンゼルス・シカゴで開催した経理セミナー『四半期決算、年次決算の早期化は月次決算から!~決算早期化とIT化で経理業務を合理化しよう!~』の中で、カルソフトシステムズ(Calsoft Systems)社からご講演いただいた『経理/ERPシステム概要』の部から、「ERPの基本概念」(ERPとは何か)と「システム比較」(ERPには何があり、何が違うのか)について抜粋をしてご紹介させていただきます。

ERPシステムの基本概念

ERPシステムとは、一言でまとめると「企業の基幹業務を一元管理するための統合ソフトウェア」です。
会計業務のみでなく、受注管理、購買管理、在庫管理、生産管理などといった基幹業務を1つのシステム内で一元的に運用することで、様々な切り口でのレポート出力や管理を可能にさせるという利点があります。また、プロジェクト管理やサービス管理機能など、業種に特化した業務にも対応が可能となります。

ERPシステム
会計
• 財務・管理会計
• 総勘定元帳
• 買掛管理
• 売掛管理
• 予算管理
• 固定資産管理
• 銀行取引管理、など
受注管理
• 見積り・受注作成
• 一括契約管理
• 直送指示
• 在庫照会・引き当て
• 請求書発行
• 返品管理、など
購買管理
• 自動発注
• 受注データとの連携
• 購買依頼書作成
• 納期管理
• 返品管理、など
在庫管理
• 入・出庫管理
• 倉庫間在庫移動機能
• ロット・シリアル#管理
• 代替品管理
• 在庫再評価機能
• 洋上在庫管理、など
生産管理
• 生産部品表管理
• 生産能力管理
• 所要量計算
• 原価管理
• 生産スケジュール管理、など
その他
• プロジェクト管理
• サービス管理、など

また、ERPの特徴として、他システムとの連携が容易というものがあります。他システムとの連携には、「社内の他システムの連携」として、Webでの受注やEDI、また、店舗などで使用されるMobile Data EntryやPOSなどがあります。また、「社外サービスとの連携」としては、FedExやUPSなどの運送会社のシステムや、Concurなどの経費精算システム、ADPやPAYCHEXなどの給与システム、銀行のACHサービス、倉庫管理システムなどがあります。

システム比較

経理ソフトウェア/ERPシステムのうち、米国で代表的なものを企業規模別に分類すると以下のようにカテゴリー化ができます。

小規模向けシステム(従業員10人以下~バージョンにより数10人)
o Quickbooks Pro、Premier、Enterprise
o Sage 50、Sage 100 ERP、Sage 300 ERP
o SAP Business One、など
中規模向けシステム(従業員10~200人)
o Microsoft Dynamics SL
o Microsoft Dynamics GP
o Microsoft Dynamics NAV、など
大規模向けシステム(従業員200人~数千・数万人)
o SAP ERP
o Oracle
o PeopleSoft
o J.D. Edwards
o Microsoft Dynamics AX、など

ここでは、3つの分類について、機能性・操作性、コスト、納期の3つの側面から比較を行ってみます。

□ 機能性・操作性
小規模向けシステムは、基本的な会計機能と簡単な受発注・在庫管理機能から構成されており、業務が比較的シンプルな企業での導入に適しています。機能が限定されているため、シンプルな構成で使い勝手も良い反面、レポートや統制周りの要件を満たすことが難しい場合もあります。

中規模向けシステムは、会計や受注管理・購買管理・在庫管理・生産管理などの豊富な機能を提供し、また、システムのカスタマイズやAdd-on モジュールを組み合わせることが可能なため、企業毎の運用に合ったシステム構築ができます。また、Microsoft製品においては、OutlookやExcelに画面デザインが似ているため、直感的な操作把握を容易とします。そのため、新システムへの移行がスムーズに行えると言われています。

大規模向けシステムは、大規模な組織や複雑な業務に対応できる豊富な機能を提供し、また、企業の要件に合わせ細かい設定ができます。ただし、ユーザが習熟する必要がある機能が多くあるため、習熟期間は半年から1年以上と言われています。

□ コスト
小規模向けシステムのコストは、エントリーレベルのものはUS$200~$300程度、上位バージョンでも数千ドル程度と非常に安価に導入が可能です。

中規模向けシステム導入コストは要件により様々ですが、概ねUS$50K~$300K程度であり、導入費用とメンテナンスコストともに高額な大規模向けシステム(US $500K以上)と比較して、プロジェクト全体工数やエンジニア単価を抑えながら導入が可能です。また、操作性が良いことからシステム導入会社からの手離れが比較的良く、メンテナンス費用も抑えられるというメリットがあります。

□ 導入期間
小規模向けシステムは、一般的に単純なインストールと設定ですぐに使い始めることが可能です。
要件定義~業務とシステムのFit & Gap分析~設計~開発~導入まで、中規模向けシステムは平均して4~6ヶ月で完了し、豊富な機能を持つ大規模向けシステムでは平均15~24ヶ月を必要とすると言われています。

今号ではカルソフトシステムズ社の講演『経理/ERPシステム概要』の一部をご紹介させて頂きました。カルソフトシステムズ社には、今回のメールマガジンの内容の他、ERP導入メリットや業務カイゼンに繋がるERPの機能紹介などをお話しいただきました。

また、セミナーでは『経理/ERPシステム概要』の他にも、弊社から『月次決算の早期化対策』、『経理業務のIT化』に関してもお話しをさせていただきました。以前より、決算の早期化対策に関しまして多くの問合せを頂いた内容ですので、セミナーへご参加いただけなかった皆様もご関心を持たれている内容かと存じます。セミナー資料をご入用の方は、弊社営業担当、または、infonews@pasona.comまでお気軽にご連絡くださいませ。

■ カルソフトシステムズ(Calsoft Systems)社
カルソフトシステムズ社は、日系企業様を中心に150社以上へのERP導入及びサポート実績を有する在米日系企業向け最大手のソフトウェアベンダーです。 MicrosoftのDynamicsシリーズを軸に、北米のみならずグローバルでのシステム導入を手掛けており、Microsoft社からは世界で上位5%のベンダーとして認定を受けております。お客様の中長期的な経営目標の実現に向け、短期的な業務改善要望を理解し、費用対効果も考慮した上で最適なソリューションをご提供しております 。
URL: http://www.calsoft.com/


【免責事項】
本ニュースレターの内容は、米国人材・人事・経理・給与に関する一般的な情報の提供のみを目的とするもので、法的助言を目的としたものではありません。 法的行動を起こされる際には、必ず専門の弁護士にご相談下さい。

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