Pasona

top

月次決算の早期化対策

(2014年9月10日の発行記事です)
今回の号では、経理編として『月次決算の早期化対策』についてご案内します。

「決算の早期化を行いたいのですが、何から始めれば良いですか?」との質問を皆様より多く頂きます。決算結果は企業の財政状態を数字で示す重要な資料です。外部への開示目的や、内部での経営判断目的など、より正確な早期決算開示が求められています。決算の早期化を図る上で、作業の効率化・削減を行う相応の仕組みや戦略が必要不可欠です。本号では早期化促進のヒントになる事をお話できれば幸いです。

決算工程の分解/組み直し

決算早期化の大原則は、『文書化・可視化』をする事です。
漠然と早期化を進める事は不可能です。まず、文書化し可視化する事が早期化のスタートラインです。可視化された現状とゴールを見極め、早期化対策実現に向けた戦略を立てましょう。

それでは、以下の早期化ゴールを達成する為の対策をステップごとに解説致します。
Goal = 第4営業日 決算資料提出 (現状 : 第5営業日 決算資料提出) 

ステップ1 : 現状把握
まず、現状把握の為に各担当者から現状の業務フローの聞き取りを実施します。決算に関わる各部署からフローチャートを提出してもらいましょう。業務フローを書き出す事により、各業務の工程数と全体像を把握することができます。

次は、書き出した業務フローを営業日ごとに組み替えます。営業日ごとに組み替える事により、業務負担がどこにあるのかが可視化され、現状把握をする事ができます。

ステップ2 : ボトルネックの洗い出し
営業日ごとの業務フローが完成した後は、ボトルネックの把握を行います。業務工程表に、【誰が、いつ、どれくらいの時間を要して作業しているのか=ボトルネックの把握】を可視化し、ボトルネックがどこに存在するかを把握します。この工程を行うことでゴールと現状のギャップがどこにあるのかが見えてきます。下図はFinancial Departmentの業務工程表です。フローチャートと同様に各部署の工程表を入手しましょう。

ステップ3 : 業務フローの組み直し
いよいよ最終工程です。早期化のゴールに合わせて、業務工程の組み直し、業務日と作業時間の見直し、担当者の見直しを実施します。図のように第1営業日より前倒して行う業務が発生する可能性もあります。

ゴールの業務フローを描いた際に、今の人員では不可能であると判断した場合は、リソースの確保が今後の検討要素となります。リソースの確保方法としては以下が考えられます。

1) 人材採用、投入 2)アウトソース 3)他部署からの可能性

今回作成した、決算工程フローチャートとボトルネックの洗い出しチャートは、最適なリソース確保の検討資料としても活用できます。例えば、時間とコスト的に他部署からの可能性と人材採用が不可能な場合、アウトソースをご検討されたとします。この場合AP Departmentの業務をアウトソースする事をご検討頂けると思います。


【免責事項】
本ニュースレターの内容は、米国人材・人事・経理・給与に関する一般的な情報の提供のみを目的とするもので、法的助言を目的としたものではありません。 法的行動を起こされる際には、必ず専門の弁護士にご相談下さい。

Catch
© PASONA N A, INC. Pasona