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2013年 医療保険に関するNotice

(2013年9月11日の発行記事です)

もう従業員に通知しましたか?2013年10月1日までに通知する医療保険に関するNotice

医療保険改革法により、個人で医療保険が購入できるMarketplace(Exchangeとも呼ぶ)について公正労働基準法(Fair Labor Standards Act, 略してFLSA)が該当する雇用者は、既存の従業員に2013年10月1日までに通知書(Notice to Employees of Coverage Options)を渡す必要があります。このNoticeは全ての従業員に通知する必要がありますので、会社の福利厚生を提供しているかどうかや、フルタイム、パートタイムに関わらず、全従業員に通知するようご留意ください。

このNoticeに記載しなければならない内容として、個人で医療保険が購入できるMarketplaceができたこと、Marketplaceが提供するサービスと連絡先など、色々と記載内容が決まっていますが、U.S. Department of Labor(DOL)のウェブサイトから、このNoticeのサンプルとしてModel Noticeをダウンロードすることが可能です。

DOLのModel Noticeは、下記のDOLのウェブサイトからダウンロードできます。
http://www.dol.gov/ebsa/healthreform/

Model Noticeには医療保険を提供していない雇用者用と、医療保険を一部の従業員、または全従業員に提供している雇用者用と2種類あり、どちらも英語版、スペイン語版が用意されています。

このModel Noticeを使用する場合、従業員に渡す前に、雇用者が2ページ目の会社情報など必須項目を記入します。使用するModel Noticeが医療保険を一部の従業員、または全従業員に提供している雇用者用の場合、3ページ目の記入はオプションとなりますので、3ページ目を記入するかどうかは、雇用者の自由となります。

既存の従業員には2013年10月1日までにこのNoticeを渡す必要がありますが、2013年10月1日以降の新入社員には、入社14日以内にこのNoticeを通知する必要がありますので新入社員に渡す入社時の書類の一つとしても、忘れずに準備しておきましょう。

誰でもわかるリタイヤメント講座 第3回

企業年金の分類を説明するため、ある夫婦の例え話をします。

その夫は、3年後に妻に車を買ってあげることを約束しました。この時、夫が「それじゃ、今からコツコツ僕のお小遣いを貯金して、3年後にメルセデスを買ってあげよう」と言ったとしましょう。このように、夫は今お金を持っていませんが、3年後のメルセデスを現時点で約束します。

夫がこれから毎月いくらを貯金して、どのように運用するか、妻はそんなことを気にはしません。とにかく夫がメルセデスを買うことを約束したのですから、その時が来るまで待っていれば良いのです。これは言い換えると、妻にとっては将来の給付(Benefit)が最初に確定(Defined)したということです。だから、この約束は、確定給付型(Defined Benefit)と言うことができます。

これとは対照的に、もし夫が「これから毎月$1,000あげるから、これを使って自由に運用して、3年後に好きな車を買って」と言ったとしましょう。この場合、月々積み立てられる$1,000をどう運用するか、それは妻の自由です。この$1,000を使って株や債券に投資しても良いし、銀行口座で貯めてもかまいません。最終的に貯まる金額や買う車は、全て妻の責任となります。現時点で約束されているのは、毎月$1,000の貯蓄だけです。これはつまり、現時点での拠出(Contribution)が最初に確定(Defined)したということです。したがって、この約束は、確定拠出型(Defined Contribution)と言うことができます。

企業年金には、この2種類の方式があります。
前回のニュースレターでは、企業で使われる多くのリタイヤメントプランを5つに絞り込みました。それを、上記のコンセプトの違いによって、以下の2つに分類してみると、こうなります。

<確定給付型 Defined Benefit Plan = DB Plan>
- Defined Benefit Plan

<確定拠出型 Defined Contribution Plan = DC Plan>
- Profit Sharing Plan
- 401(k) Plan
- SEP IRA
- SIMPLE IRA

(これ以降は"DB Plan", "DC Plan"と表記を統一します)
先ほどの夫婦の例に当てはめてみると、企業年金の場合には、夫=雇用者、妻=従業員と考えればわかります。

雇用者が「ウチで10年以上働いた人には、退職後に平均年収の70%にあたる年金をあげますよ」などと約束している場合には、それはDB Planです。なぜなら、特定金額の給付が先に確定しているからです。雇用者としては、将来の給付を約束してしまっているので、責任は重大です。現在いる従業員の給与が今後どうなるかなどを想定した上で、将来必要になる年金の 原資から、今積み立てなければならない金額を逆算し、雇用者が全責任をもって計画的に貯蓄・運用を行っていく必要があります。

これに対し、「利益の一部をリタイヤメントアカウントに入れるから、自分で好きに運用してください」と雇用者が言っている場合には、それはDC Planです。従業員としては、今積み立てる金額が先に確定し、将来もらえる金額が不明だからです。 こちらの方式の場合、雇用者はDB Planよりも気楽です。なぜなら、従業員に対して、将来の支払い約束をしなくとも良いし、それに伴う複雑な計算の作業を行わなくとも済むからです。

DB Plan、DC Planの違いを以下にまとめます。

DB Plan:退職後の給付金額が先に確定する。雇用者にとっては負担が大きい。将来の給付から現在の積立を逆算するので、計算が面倒。従業員からすると、給付が約束されているので安心感が大きい。

DC Plan: 拠出(積立)金額が先に確定する。雇用者にとっては負担が小さい。複雑な計算を必要とせず、気軽に始められる。従業員としては給付が約束されておらず、運用の結果は自己責任となる。

次回は、さらに別の切り口でリタイヤメントプランを見ていきたいと思います。

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