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第1回 QuickBooks/Peachtreeが人気の理由

(2011年4月の発行記事です)
この連載では、アメリカで起業しようと考えている方、あるいはすでに事業を始めている方に向けて、小〜中規模企業で使用されている経理ソフトウェアで断トツのシェアを誇るIntuit社の「QuickBooks」とSage社の「Peachtree」について、その特性や利便性に関して、使用法などを含めながら、詳しく説明してまいります。
自営業の方にとって最も大切なのが、経理機能です。これが健全でないと、経営分析や税金計算、監査などで後々困った事態に陥ることも少なくありません。
QuickBooksとPeachtreeが米国でトップシェアを誇る理由は、何よりも、

① 手頃な価格であることです。1ライセンス200ドル前後、月額では12.95ドルからの価格設定ですので、起業したばかりの個人経営者の方でも手が届く範囲です。このお値段にも関わらず、
② 必要な経理機能を搭載している、
③ ユーザーフレンドリーである、
④ 便利な機能がついている、

といった点がトップシェアを誇るさらなる理由と言えると思います。
このようなQuickBooksとPeachtreeの大きな差は、2つ挙げられます。
まず1つ目は、棚卸資産の評価方法です。

QuickBooksの主なエディションでは、そのつどの残高と受入高の平均を計算して評価する移動平均法を採用しているのに対し、Peachtreeでは先に取得したものから順に払い出されると仮定して評価する先入先出法、後に取得したものから順に払出されると仮定して評価する後入先出法、移動平均法から選べます。ただし、在庫の複雑な調整を多数行う場合は、QuickBooksの方が一括に在庫を調整できるので効率的でしょう。

そして、2つ目は経理に関するレポートの種類です。
QuickBooksではレポートをカスタマイズできますが、PeachtreeではQuickBooksほどカスタマイズできません。その分、Peachtreeには使いやすいレポートが既にデフォルトとして設定されています。

当社で両方のソフトウェアを使用しているスタッフにアンケートを取ったところ、 そのほかにも次のような意見が出ています。

【QuickBooksの方が便利な点】

  • 認知度が高く、QuickBooksを教えるクラスが多いので、知識習得をしやすい
  • 他のシステムと連動しやすい(給与システムや在庫管理システム、銀行など)
  • 外貨に対応している(バージョンによる)
  • Customer/Vendorの取引が一目で見れる
  • 決算終了後、データにロックをかけられる
  • 入力内容のメモライズ機能が充実しているので、入力時間が短縮できる
  • 過去のデータをアーカイブしないので過去のデータを遡れる
  • Find機能が充実(特にQuickBooks2011からは、メモ欄や住所などからも検索が可能)
  • Journal EntryからCustomer/Vendorを指定した入力が可能である

【Peachtreeの方が便利な点】

  • シンプルで分かり易い
  • レポートのフォーマットが見やすい
  • 財務諸表のカスタマイズができる
  • エクセルデータのインポートが簡単
  • データをアーカイブできるので、データが軽くなる
  • 長いInvoice番号にも対応できる
  • Journal Entryをする際に、Dr. Cr.の増減が表記されるので、確認しやすい
  • Vendorの住所登録が20通りできる
  • CheckのVoid機能がある
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